むし(2013年07月号)

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「むし」って聞くだけで大人は嫌がる人も多いのでは...。でも虫は、子どもが初めて出会う小さないのちの代表選手。刺したり、毒があるもの以外は子どもたちの好奇心によりそって、たくさん触れ合わせてあげたいです。

私も保育士時代には子ども達と一緒にたくさんの虫を捕まえ、観察しました。なので子どもが初めて出会う3大虫はアリ、ダンゴムシ、テントウムシじゃないかと勝手に思ってます。アリって子どもにとって不思議だらけ。たくさんが列になって歩いていたり、自分より大きな荷物を運んでいたり、実際には見えない巣の中をどうなってるんだろうと想像したり。そんなアリの面白さがつまっている絵本が「ありとすいか(ポプラ社)」です。

また、「やあ!出会えたね ダンゴムシ」 の今森光彦さんの虫の写真は本当にすばらしいですが、息子さんがダンゴムシを口に入れていたエピソードをはじめとした文も魅力の一つ。小学生くらいの子どもに向けた語り口調なのも読みやすいです。

自然観察ボックスプラス

実は、私は保育士の前にネイチャーガイドをしていたこともあるのですが、そのときに重宝していたのが自然観察ボックスです。これに入れるとみんなで回して見られるし、虫をつぶさずに観察できるのです。手渡ししている間に虫が弱ってしまったり、逃げられしまったりすることもないのがいいですよ。さらに自然観察ボックスプラスは紐が付いているので、お散歩の時に肩から提げられます。詳しくは別冊でナヴィアの自然観察グッズをご紹介しているので見て下さいね。

なく虫ずかん」(松岡達英/福音館書店)はちょっと風変わりですが、鳴き声に焦点を当てた虫の絵本です。特にセミや秋の虫は鳴き声でも何の虫かわかるので、声を頼りに虫探しするのもいいですよ。

あまがえるとうさんといくはじめての昆虫採集」(松岡達英/福音館書店)は石の裏、土の中、木の皮など場所別に昆虫採集の仕方が紹介されています。かわいいカエルとは裏腹に?内容は、人工樹液の作り方や、夜の虫の集め方など結構詳しくておもしろいです。

カルタや絵合わせカードなども虫博士な子どもが喜ぶものがたくさんあります。「こんちゅうことばあそびかるた」は「カブトくん」(こぐま社)のタダサトシさんと「だれかしら」(文化出版局)でおなじみの多田ヒロシさん父子の合作。読み札はダジャレ風になっていて笑えるけど、むしの特徴をちゃんと捉えているダジャレです(笑)。「昆虫カード」(得田之久/福音館書店)は昆虫のカルタ、仲間あわせや食べ物あわせなどのゲームもできます。昆虫の解説書も付いていているので、昆虫をより詳しく知りたい子に。

外遊びが楽しい季節です。ぜひお子さんとお散歩に出かけて、虫探しを楽しんでみてはいかがでしょうか。