よるとほし(2013年08月号)

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夏休みも近づき、おでかけの計画を立て始めたご家族も多いのでは?長期お休みに入ると普段できない夜更かしもでき、夜が身近になるようです。夜っていつもの景色が違って見えたり、夢と現実があいまいになったりと不思議な存在。

よるくま」(酒井駒子/偕成社)や「よるのいえ」(スーザン・マリー・スワンソン/岩波書店)などはそんな子どもたちと夜の世界の絵本です。「さがしてあそぼう夜ものがたり」(絶版)はアパートの中や街、公園など、夜の世界をのぞき見ているような絵だけの絵本です。

夏休みには自然の中に入り、きれいな星空に出会うことも多くなります。私は星座を覚えるのが苦手でしたが、「小さい頃この本で星がすきになったんだよ。」と友人が教えてくれたのが「星空を見つけよう」(H.A.レイ/福音館書店)です。星座にまつわる物語や星の見方などを小人さんが案内してくれます。小学生向けですが、親子で星について学ぶのに良い本です。また、「星空の話」(関口シュン/福音館書店)は、おじいちゃんと孫が山の上に星を見に行くストーリーで、星座から宇宙の話まで漫画でわかりやすく教えてくれます。表紙カバー裏が夜光の星座ポスターになっているのもうれしい。

地天球儀

FA地天球儀は地球儀ですが、部屋が暗くなると天球儀に変身します。子ども部屋にひとつあると、興味を持つきっかけになるかもしれませんね。

星空観察から宇宙に興味をもつ子も多いとおもいますが。実際に見えること、触れること、動かせることで「そういうことかぁ!」と理解が深まることってありますよね。

ソーラープラネタリウム

4Mソーラープラネタリウムは太陽系の惑星がプラモデルの要領で組立てられるキットです。付属の絵の具で色も自分で付けられます。アームが動かせ、太陽を回っている惑星の様子がわかりやすくなっています。

ねえ、おきてる?」(ソフィー・ブラックオール/光村教育図書)は、夜のベットの中でのおかあさんと子どものやりとりがほほえましい。「なんでねてるの?」「よるだから。」「なんでまだよるなの?」・・・。

子どもが「なんで?」を繰り返すナンデマン期(保育士仲間と命名)。それに付き合う大人はうんざりすることもありますが、子どもが知りたいって思ったときがチャンス。自分の中から「知りたい!」が出たときこそ、知識が本当に身になる時なんだと思うのです。時には、科学的な正解をただ求めているわけじゃなくて、本当だね、不思議だねって共感してほしい、一緒に感動を分かちあいたくて言っていることもあるのだと思いますが。

夏の夜には、親子で夜の散歩に出たり、少し長めの本に挑戦したり、家族で普段なかなかできない時間がかかるカードゲームやボードゲームをじっくり楽しんで、たまには夜更かしするのもいいのではないでしょうか。