いろんな食材がママの魔法の手で料理になる、木の板がパパのたくましい手で棚になる。(もちろん逆もあり!)子どもは身近な大人が何かを作るところを見るのが大好きです。自分もやってみたい!とあこがれのまなざしで見ています。そして、だんだんと出来上がっていく過程をみるのもおもしろいんですよね。保育園でも、お部屋で作り物なんかをしていると、何作ってるの?と目を輝かせながら子どもたちが寄ってきました。
「どうぐでなにがつくれるの?」(文と絵 マレーク・ベロニカ)は、おもちゃがしまえなくて困った時に、お父さんと一緒に棚を作ろう!というお話しです。「おとうさんにもらった......」(えびなみつる)この絵本もお父さんならではの、使い方によってはちょっと危ない道具の使い方をユーモラスに描いた一冊。道具を使いたがる時期もありますが、まだ本物の道具を渡すのはちょっと...。そんなときはBRIO のビルダークリエイティブセットがいいですよ。ネジやドライバー、スパナの使い方も遊びながらできちゃいます。
昔話も国を問わず、「手作り」「こしらえる」話しがよくあります。必要になれば作る、誰かのために夜なべして作る。昔はきっと、どこのお家でもやっていたことなのでしょう。ももたろうのきびだんご、つるにょうぼう、はだかの王さまのはたおり、などなど。最近ではあまり馴染みのない物もありますが、子どもが興味をもったら一緒に作ってみるというのも楽しいです。大きな機織りはハードルが高いですが、織り機なら簡単な物からあります。
余談ですが、私は子どもの頃、「こびとのくつや」(バーナデット 絵)のお話しが大好きでした。くつって手作りできるんだ!っていう驚きと、そして、おかみさんがお礼にこびとの服を作ってあげる場面がすごく印象に残っています。
衣食住、ほとんどの「もの」はお金を払うと完成品が簡単に手に入ります。私の子どもの頃からすでにそうでしたが、最近ますます「こんなものまで!」と顕著になっているような...。野菜をタネから育て、それを料理して、みんなで食べる。という活動を保育園でも大切にしていました。みそづくりは下準備は大変ですが、親子で楽しめ、「まだかなぁ?」とできあがりを待つ時間も豊かです。買えば一瞬ですが、こんなに手間暇がかかっていると身を持って知ることも出来ます。
『お店で買えるけれども、自分でも作れる。』これを知っているだけで、生活の楽しみがちょっと増える気がしませんか?秋の夜長、「手作り」の時間を楽しんでみて下さい。