いつもは絵本やおもちゃの紹介をしていますが、今月はイーヨーが最近気になった事についてのコラム形式でお届けします。先日、お店のお客さんと話していたことから、男の子の遊び、女の子の遊びについて、改めて考え始めました。その方は、姉弟の男女のお子さんがいるお母さんでした。「女の子ってずっとルール決めてるんですよね。」という話になりました。公園で友達と遊び出すまでに、メンバー内でルールや役割を決めるのに時間を使い、遊び始める前に帰る時間になってしまうこともあるそうです。ですが、男の子はとりあえず、目の前にあるものですぐに遊び出すのだそう。遊具、木の枝、石ころ、虫などなど。その子の年齢や性格もあるのでしょうが、保育で子どもたちを見てきて、確かにそんな傾向があるような気がします。
また、別の話ですが「みつけたよ さわったよ にわのむし」(澤口たまみ ぶん 田中清代 え)の著者澤口たまみさんのお話を聞いた時には、男の子は虫の採集に興味があり、女の子は「この虫何食べるの?」とお世話する、育てる事に興味を持つことが多いとおっしゃっていたのをうなづきながら聞きました。
私の印象としては、保育園では3歳くらいまではあまり男女関係なく遊んでいますが、4~5歳くらいになると、男の子は積み木や玉の道など、女の子は塗り絵や折り紙などで遊ぶ子が多い気がします。保育士としては、子どもたちにいろんな遊びを通して、いろんな力を身につけて欲しいと思うので、やっていない事に誘ったり、置くおもちゃを時々入れ替えたり工夫をします。特に、積み木遊びに女の子を呼びたければジュエル積み木が効果的だそうです。私自身はまだ試した事はないのですが、間違いなく女の子たちは宝石のようなキラキラ輝く飾りの付いた積み木でお姫様のお城を作りたい!と想像を膨らませるのでしょう。
「男の子は、車や恐竜のおもちゃが好き。」「女の子はキラキラするものやピンク色が好き。」お店でおもちゃを選んでいる方とお話をしていると、おもちゃ選びに男女の差を気にされている方が多いようですが、保育園では、男の子用、女の子用と区別する事はほとんどありません。私は今までにピンク好きの男の子に何人か出会った事があります。でも、その子が女らしいかと言ったら、そんな事はなく、車が大好きだったり、積み木を積む時の考え方が数学的だなぁと思ったりました。私自身も水色が好きで、アウトドアな自他ともに認める男寄りな女子ですが、地図を回して見てしまうのは、女子なのかもしれません(笑)。
あなたは男の子だから、この遊びね。とか、この色は女の子の色でしょう。とはじめから決めつけて、子どもが様々なものに出会う機会や選択肢を減らすことにならないようにと気をつけていますが、明らかに遊びに男女の差が出てくるのもまた興味深いところですね。