なごみこども園 インタビュー続3

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通信に載せきれなかったインタビューの続きです。幼児の遊び、室内、戸外遊びついて伺いました。

イーヨー:私の友人の話なのですが、遊びを中心にした保育園(特に外遊び)に子どもを通わせていて、卒園してから小学校がつまらない、保育園に戻りたいという時期があって、公立の小学校に通わせることに悩んだりしていたのですが。

園長:外遊びが中心で刺激が強すぎるというのもあるのかも知れません。どっちがいいかって問題でもないんだけれど。室内でも、外遊びでもそうなんだけど、保育園の幼児の遊びってただ遊んでいればいいのではない。「誰と何をどのようにするか」ここが大事なんです。だから、うちの幼児の担任はロンディとかラキューをあまり出さない。いいおもちゃで、出せばよく遊ぶとはわかっているのですが。楽しいから集中して遊ぶからいいとは別の問題。さっき他者のためにという話をしたけど、他者と交わっていく、社会性を育んでいくために、幼児ではなるべく一人遊びにならないものを環境として作っています。確かに、ラキューは5歳ですごいもの作るけど、それは家でもできる遊びです。誰かと何かをする体験や経験は同時に、自分を人に合わせるので、学校に行って社会に出て、自分に社会をあわせるのではなくて、社会に自分を合わせてその中で個性を発揮するっていうことは養っていくべきだと思っています。

例えば、外遊びはイメージとして活動の背後にルールを従えている。集団遊びじゃなくて、個人で野を登ったり山を登ったりって言うのはその子なりのルールで遊ぶ。ルールが前提になくて、何人か従えて、集まってやるとプライベートなルールになる。それは日によって変わったり、天候によって左右されたりする。一方、ゲームっていうのはオフィシャルなルール。これをみんなが前提として遊ぶ。その子なりでは成り立たない。

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(写真:幼児の部屋のゲーム。ハリガリ3匹のおばけなどがよく遊ばれていそう。)

それは、どちらがいいかっていうことではなくて、バランスの問題。ダイナミックに遊ぶことも必要だし、ルールを前提としてこれをきちんと守ってその中でどうやって勝とうかって想像力が生まれるところもあるので、両方必要だと思っています。

イーヨー:乳児保育と幼児保育でそれぞれ大切にされていることがあると思うのですが、幼児では、他者との関わり、コミュニケーション力を身につけるっていうことを大切にされているっていうことですね。

園長:逆に、乳児期の個を大切にする時って、対人よりも対ものになるので、ものとの対話がどう豊かになるかっていうことを考えて環境を作っています。この子が何に関心を持つのかということをより見極める必要があると思います。

イーヨー:他者との関わりが出てくる前の乳児のときは個を大切にするということですね。貴重なお話ありがとうございました。