泉の台幼稚舎
1歳児(高月齢)の部屋
床下のもぐりこみスペースが運動能力を発達させる
かたつむりのおうち
設計者の言葉
ゲミノ定番の『かたつむりのおうち』をワンスパン伸ばして、1~2歳児が喜ぶ要素を、思い切り詰め込みました。
階段の両側と、すべりだいの上は、この部屋のイメージカラーであるオレンジ色です。廃番の旧タイプゲミノの『ラビリンス』の復元もイメージしております。つまり一階は一本道なのです。こうすることで動線が生まれ、自ずと一方通行になり、トラブルも避けられるだろうと考えました。
道の途中途中に様々な遊び(ワンダーパネル)があります。また、一階と床下でコンタクト出来るよう随所に丸窓を設置しました。床下B地点から這って中に入ろうとすると、4スパン先から、自分に似た誰かが、こちらを見つめているので、ドキッとします。
最後にワンポイントで赤い屋根をつけました。
(相沢康夫)
床下のもぐりこみスペース
床下のような1階は、はいはいで入れる秘密の場所。
カラーアクリルを通した光がきれい。
1階の安全ミラー
Bから入ると「あれ?中に自分がいる?」
天窓からの明り
天窓から自然な光が差し込んで、つい入ってみたくなりそう。
子どもの動線
すべり台を下りた子が、もう一回遊ぶためにスムースに階段まで行けるような動線を想定してプランをつくっています。1階のもぐり込みスペースの出入りとぶつからないようにも工夫しています。3つの出入り口のうちAだけが少し重なります。
園長先生のお話
高月齢のゲミノには床下にもぐれるスペースを用意しています。
既に立てる子どもに対してまた新たにもぐる運動ができるようにしています。
この段階では動きはハイハイと同じものの、立てた後にするハイハイは熊歩きのような効果を生み、より高度な運動能力の発達に繋がります。最初はすべり台を使う子どもの様子が心配でしたが、今はすっかり楽しんで遊んでいて、子どもの対応力に驚いています。
床下スペースの壁面に鏡を備え、また床面の上下を繋げる丸窓は子ども達にとって大きな魅力で、より活発なコミュニケーションを生み出しています。上から下からオーイと声を掛け合い楽しくて仕方がない様子が見えます。当初1歳児は月齢差もあることで低月齢用・高月齢用それぞれの遊具という区別をしていましたが、時間が経つにつれ月齢差に関係なく楽しんでいる現状があります。1歳児は広く探索遊びをしたい時期でもあるので、好きな方で遊んでよいことにしており、どちらでも楽しそうに遊べています。
(「トラウムラントカタログ」より)
遊びの主な機能
ワンダーパネル
マグネットスプリングボール
磁力で引き合ったり、反発したり。
ファイヤーワークス
きれいな色で光ります。
カラフルピアノ
木のブロックをくるくる回して遊びます。
マグネットトラック
アクリル板の向こうの鉄球を磁石で動かします。